5リズムを伝えること、教えること

私が5年以上自分がたくさんのワークショップに参加したり、ワークショップを企画したり、自分がクラスを持つ様になった経験で多くの5リズム参加者の様々な反応や、変化を観察してきました。残念ながらまだ日本では5リズムの認知度は低く定期的に継続している人は少ないです。もちろんクラスやワークショップを提供できる先生が極端に少ないことも理由の一つですが、日本で5リズムの裾野が広がらない理由の一つに、日本において5リズムが私が感じている本質と違った印象で受け取られていることが多いことに最近気づきました。

私にとって5リズムは朝顔を洗ったり、シャワーを浴びたり、歯を磨くのと基本的にあまり変わりないと感じています。歯を磨くとさっぱりしてとても心地よい気分になると思いますが私には5リズムはそれらと基本的に同じです。なので、しばらく踊っていないと、何日も歯を磨いていなくて口の中が不快になる感覚と同じです。

しかし日本では5リズムを色々な意味で「日常的なもの」ではなく「特別なもの」として認識されることが多いということです。5リズムはとてもシンプルな体の動きから自分を知っていく練習法なので、これを始めると様々な体の反応、神経の反応、心の反応、考え方の変化など今まで感じていなかったことを感じ始めます。この変化は平凡な日常を過ごしている私たちにとって色々な意味で刺激的です。そしてその刺激を求めて急に頻繁に5リズムに参加する人、逆にこの刺激を強すぎると感じてその後5リズムに参加しない人もいます。

この状況を歯磨きに例えてみます。

当たり前のことですが私たちは自分が快適と感じる自分なりの歯磨きの方法を毎日していると思います。

ここからは架空のお話ですが、
歯磨きを全く知らないで育った3人の大人にあなたが遭遇します。その人たちの口臭は凄まじく親切なあなたはその人たちに、「あなた達口歯磨きしてないの?」と尋ねると3人は「歯磨きって何?」と答えました。親切なあなたは薬局で電動歯ブラシと歯磨き粉を買って「これで歯を磨きなさい」と言って彼らと別れました。あなたは電動歯ブラシと歯磨き粉をプレゼントしたことを親切で素晴らしい行為をしたと気分が良くなりました。

その人達の初めての歯磨き体験は3人で異なりました。
Aさんは気持ち良さに大興奮しました。Bさんは初めての歯磨き粉の味や匂いが気持ち悪いと感じました。Cさんはちょっと心地い良いかもと感じました。

その後3人の歯磨きはどうなったでしょうか?

歯磨きに大興奮したAさんはそれから1日10回以上電動歯ブラシで歯を磨きましたが、歯磨きのしすぎで歯茎から出血してしまいました。初めての歯磨きが不快に感じたBさんはそのあと歯磨きをすることはありませんでした。ちょっと気持ち良いかもと感じたCさんは1日に一回歯磨きを続けました。

3ヶ月後も歯磨きを続けたのはCさんだけでした。Cさんだけが毎日歯を磨くとが習慣になりました。ここでどうしてCさんだけが歯磨きが習慣化したのかというのを考えがちですが、私は電動歯ブラシと歯磨き粉を3人にプレゼントしたあなたの行動に注目します。

3人が歯磨きを心地よく習慣化できる様にする為にあなたはどうすれば良かったでしょうか?

子供の時から歯磨きを親から教えられて育った私たちにとって歯磨きは日常的な心地よい行為で特別でも危険でもない行為です。歯ブラシをどうやって持って、歯磨き粉をどれ位付けて、どれくらいの強さで、何分位磨くのか私達ははっきりと覚えていませんが子供の頃に親達に安全に効果的に歯を磨く方法を教えてもらいました。そしてその時どうして歯を磨くのか大人は何度も教えてくれました。

あなたは歯磨きを知らない3人の大人に、子供に教える様に細かく歯磨きの方法を説明する必要がありました。それもただ口でやり方を説明するだけではなく具体的にやって見せてる必要があり、更に歯磨きする目的もしっかりと伝えることが必要です。

歯の磨き方は私の親も教えてくれましたが、私の親は自由に踊る方法は教えてくれませんでした。大人になって自由に踊ることに出会った私は時に歯を一日に10回も磨いて歯茎から出血する様な体験をダンスでしました。そして世界中の5リズムの先生のワークショップに参加して、子供に歯磨きを教える様に丁寧に根気よく5リズムを教えてくれる何人かの先生に出会うことができました。

私は今はまだ5リズムのティーチャーになる為のトレーイング中です。どうやって日本で私が尊敬する先生の様に、親が子供歯磨きを教える様に5リズムが教えられるか日々研究を続けいています。

この記事を書いた人

umeda

愛知県名古屋市在住、5リズム、TRE、ロミロミなど体と動きに関する個人セッションやワークショップを開催中